1 【2020年】おすすめのVPN
1.1 2020年にVPNが必要となる理由
情報化社会が加速する中で、個人のプライバシーの取り扱いが厳しくなっているものの、度々、情報漏洩などのニュースを耳にする時代が現代社会の実情です。
また、グローバル化とも相まって、利用者が手軽にインターネットに接続できる社会を目指そうとしています。
2020年には、東京オリンピックが開催予定であり、飲食店やレジャー施設、観光地でも無料Wi-Fiなどの導入が進んでいます。
情報化社会の加速は、私たちの生活を便利にするだけでなく、最適な行動を促がしてくれるなど、恩恵は計り知れません。
その一方で、それらを利用して悪事を働こうとする人たちも一定数います。
特に無料Wi-Fiは、誰でも簡単に盗聴や改ざんができてしまうため、狙われやすいターゲットとなっています。
また、仮想通貨をはじめとする”投資”も、比較的簡単に始められるようになり、金銭を狙ったサイバー攻撃も増えてきています。
さらに、格安航空の登場に相まって、海外へ行くのに必要な費用が安くなり、手軽に海外に行くことができるようになってきています。
しかし、海外では日本で見れていたサイトが検閲により見れなくなっていたり、動画配信サービスを利用できないといったことが起こります。
これらの問題を総じて解決してくれるのが、VPNの存在であり、VPNに接続することで、プライバシーだけでなく、多くの恩恵を受けることができます。
1.2 【2020年】おすすめのVPN(ランキング形式)
管理人の鈴之助が判断する、2020年のおすすめ有料VPNを3つランキング形式で発表したいと思います。
おすすめ度 | |||||
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価格 |
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通信速度 | 速い | ||||
匿名性 | ログの不保持を明記 | ||||
接続端末数 | 1アカウントにつき6台 |
NordVPNの本社は、パナマという国にあります。
パナマは、”タックスヘイブン”として有名な国であるとともに、国同士の情報交換協定に加盟していないことで有名です。
世界には”5アイズ”、”9アイズ”、”14アイズ”と呼ばれる組織があります。
これらは、「政府機関が国際的に情報を監視・共有するための組織」です。
パナマはこの組織には加盟しておらず、政府が情報開示に屈しない姿勢を取っています。
ですので、秘匿性は国レベルで高い評価を受けています。
また、NordVPNはログを一切保持しないことを公言しています。
それに加え、あらゆる高セキュリティ性を有する暗号方式・プロトコルを使用しています。
例えば、暗号方式として”AES-256方式”、プロトコルとして”Open VPN”や”IKEv2/IPsec”などが採用されています。
これらにより、通信内容がかなり安全に暗号化されることになります。
NordVPNでは、更なる高セキュリティ性を確保するために、”CyberSec”や”Double VPN”と呼ばれる技術も利用できます。
”CyberSec”とは、デバイスがサイバー攻撃を受けないために、危険なWebサイトを自動的にブロックします。また、広告などもブロックしてくれるため、イライラする必要がなくなります。
”Double VPN”とは、2台のVPNサーバーを通過することで、二重に暗号化される技術です。これにより、ハッカーの解読が2倍困難になります。
ちなみに、先ほど出てきた”AES-256暗号方式”とは、”共通鍵暗号方式”と呼ばれる暗号化技術です。これは、暗号化するのに掛ける鍵を復号の時も使用する方式です。256が意味するのは、この時に使用する鍵が256ビットの長さであるということです。
”Open VPN”とは、拠点間で仮想的なネットワークを構築するオープンソースのプロトコルです。
”IKEv2/IPsec”とは、安全にデータを暗号化し、高速で鍵交換を行うためのプロトコルです。
おすすめ度 | ||||
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価格 |
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通信速度 | 非常に速い | |||
匿名性 | ログの不保持を明記 | |||
接続端末数 | 1アカウントにつき5台 |
ExpressVPNの本社は、イギリス領のヴァージン諸島にあります。
ヴァージン諸島は、パナマと同じく、”タックスヘイブン”として有名な島国です。
また、イギリス領ではあるものの、ヴァージン諸島独自の法律で守られているため、5アイズには情報提供していないようです。
ExpressVPNの特徴は、何といっても通信速度が速いことです。
世界各地に多くのサーバーを有することで、安定性と高速性の両方を実現しています。
また、ExpressVPNでは、暗号方式として”AES-256方式”のほか、”SHA-512”による4096ビットの”RSA鍵”を証明書として使用するなど、軍事レベルの暗号化を行います。
さらに、ExpressVPNでは”前方秘匿性”という特徴を有しています。
”前方秘匿性”とは、「公開鍵暗号の秘密鍵のように、比較的長期に渡って使われる鍵が漏洩した時でも、それまで通信していた暗号文が解読されないという性質」のことを指します。
引用: 鍵が漏れることも想定せよ――クラウド時代における「楕円曲線暗号」の必然性
ExpressVPNでは、60分ごとに自動で新しい鍵をかけることで、前方秘匿性を確保します。
具体的に述べると、攻撃者がやっとの思いでサーバーに侵入し、データを盗んでも、60分後には鍵が変えられてしまうので、最大でも60分のデータしか取得できないことになります。
ちなみに、先ほど出てきた”RSA鍵”とは、”公開鍵暗号方式”の一つで、非常に大きな数の素因数分解が困難であることを利用した暗号方式です。”公開鍵暗号方式”とは、暗号化するのに掛ける鍵と復号に使用する鍵が異なる方式です。
また、”SHA-512”とは、ハッシュ関数の一つで、データを渡すと512ビット長の数字を返してくれるものです。
おすすめ度 | ||||
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価格 |
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通信速度 | やや遅い | |||
匿名性 | ログの不保持を明記 | |||
接続端末数 | 1アカウントにつき5台 |
VyprVPNの本社は、スイスという国にあります。
スイスは、”永世中立国”と呼ばれる国で、他国の戦争に一切関与せず、中立的な立場を取ります。
そのため、国際的に見てもかなり信用がある国と言えます。
国際信用がある国なので、国際金融機関には多くの外資が入り、経済が潤っている国でもあります。
当然、スイスは5アイズ、9アイズ、14アイズなどの国際的な監視協定にも加盟していないため、情報が外部に漏れることは考えにくいです。
また、VyprVPNはサーバーを自社で開発・運営しており、機能の追加やトラブルの対応が迅速に行われるという特徴があります。
暗号化方式としては、”AES-160方式”や”AES-256方式”を用いており、ログも一切保持しないと公言しているため安心して使用できます。
加えて、”DNSのログ”も一切保持していないことも公言しています。
一部のVPNプロバイダは、”No Log Policy(ログを保持しない)”と唱えていながら、DNSのログを保持している場合があります。
VyprVPNでは、このDNSのログも保持していないので、高プライバシー性を有していると言えます。
VyprVPNの通信速度は、サーバーの選択にもよりますが、やや遅い印象を抱きました。(NordVPNやExpressVPNと比較)
しかし、NetFlixなどのVODを観る程度であれば、速度を意識することなく楽しめるレベルの通信速度でしょう。
残念なことは、公式ホームページが日本語対応になっていないことです。(アプリは日本語対応。)
ですので、何かと情報を得るためには、英語の文章を読んだり、他サイトから情報を得るしかありません。
ですが、日本でもこれだけ広まってきたVPNですので、公式ホームページが日本語対応する日は遠くないでしょう。
ちなみに、”DNS” とは、”Domain Name System”の略です。”Domain”とは、「インターネット上の住所」です。例えば、マニアイトでは、maniait.comがドメイン名となります。また、インターネット上の住所には、”IPアドレス”というものもあります。ドメイン名とIPアドレスは同じ住所を示しますが、文字列であるか数字であるかの違いがあります。IPアドレスでも、特定のWebサイトにアクセスすることは可能ですが、人間がただの数字の羅列を覚えるのは大変です。そこで、人間が覚えるのはドメイン名という文字列の情報にし、それをIPアドレスに変換することで、コンピュータが理解できる数字の情報になります。
また、”DNSのログ”とは、いつどのサイトにどこからアクセスしたのかが刻一刻と記録されたものです。
2 【2020年】おすすめの無料VPN
2.1 無料VPNの脅威
何度も述べていますが、無料VPNは利用しないのが無難です。
無料VPNには、「集めたログを”ビッグデータ”として、第三者に転売していたり」、「無料ユーザーの出口ノードを有料ユーザーが使用する」など、セキュリティ的にかなり危険な側面があります。
また、比較的安全である無料VPNの多くは、通信量を制限していたり、更新や設定がすべて手動など、有料VPNには何かと劣ってしまいます。
例えば、”VPN Gate”と呼ばれる無料VPNがあります。
”VPN Gate”は、筑波大学が提供する学術実験サービスであり、一見、大学側が運営しているように見えますが、各サーバーはボランティアによって運営されているので、ログが収集されていてもおかしくありません。
これらを理解した上で、それでも無料でVPNを使用したいという方は、まずは無料で使ってみて、VPNの良さがわかったら有料のものに切り替えるという選択をするのが良いと思います。
ちなみに、”ビッグデータ”とは、「情報の量・種類・形式が非常に大きいデータ群」のことを指します。また、ビッグデータは、短期間で大量に生産されるデータで、扱いが難しいことから、あまり利用されてこなかったデータでもあります。
2.2 【2020年】おすすめの無料VPN(ランキング形式)
管理人の鈴之助が判断する、2020年のおすすめ無料VPNを3つランキング形式で発表したいと思います。
ただし、おすすめ度は無料VPNでの比較となります(上記の有料VPNの星とは無関係)。
また、ここで紹介するVPNは、永久に無料で使用できるものを取り扱います。
おすすめ度 | |
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価格 | 無料 |
通信速度 | やや速い |
匿名性 | ログの不保持を明記 |
接続端末数 | 1アカウントにつき5台 |
TunnelBearの本社は、カナダにあります。
カナダは、5アイズに加盟しており、国同士でネットの情報を共有しています。
しかし、TunnelBearでは、ログを保持しない方針を明記しており、独立したセキュリティ監査を通過しています。
また、暗号方式には、デフォルトで”AES-256方式”を用いており、プロトコルは”OpenVPN”や”IKEv2”、”IPsec”があります。
TunnelBearは23か国にサーバーがあり、選択するサーバーにもよりますが、NetFlixも閲覧可能です。
TunnelBearでは、1か月に500MBまでですが、無料で使用でき、なおかつTwitterでつぶやくことで+1GB増量することもできます。
もちろん、500MBでは動画も1時間観れるか怪しいレベルなので、無料ユーザーで動画閲覧をするのはおすすめできません。
しかし、無料Wi-Fiでネットサーフィンを安全にする程度でしたら、十分であると言えます。
おすすめ度 | |
---|---|
価格 | 無料 |
通信速度 | 速い |
匿名性 | ログの不保持を明記 |
同時接続端末数 | 1アカウントにつき1台 |
HIDEmeの本社は、残念ながら公開されておりません。
しかし、HIDEme VPNはログを保持しないことを明記しており、独立の組織からの認証(ログを一切残していないことの認証)を受けています。
また、HIDEmeは57か国に57個以上のサーバーを設置しており、無料VPNの中では比較的速い通信速度を実現しています。
これらに加え、24時間対応、宣伝広告の表示がないことも高く評価される要因となっています。
HIDEme VPNでは、1か月の通信容量は2GBまでですが、無料で使用できます。
これでは、Youtubeなどを見てしまえばすぐ使い終わってしまう容量ですが、無料Wi-Fiでネットサーフィンなどをする程度なら、十分と言えるでしょう。
また、先ほどサーバーの設置国数は57か国と述べましたが、無料ユーザーが使用できるのは、そのうちの5か国のみとなります。
おすすめ度 | |
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価格 | 無料 |
通信速度 | 遅い |
匿名性 | ログの不保持を明記 |
同時接続端末数 | 制限なし |
Windscribeの本社は、カナダのトロントにあります。
カナダは、5アイズに加盟しており、国同士でネットの情報を共有しています。
しかし、Windscribeでは、ログを保持しない方針を明記しており、いかなるサードパーティーのツールも使用していないことを公言しています。
暗号化方式には、”SHA512”や4096ビットの”RSA鍵”を備えた”AES-256方式”を用いているため、高セキュリティ性を有しています。
Windscribeでは、NetflixなどのVODを閲覧することは不可能ですが、毎月10GBの通信容量が無料で使用できます。
ただし、通信速度は有料のVPNと比べ物にならないくらい遅いので注意が必要です。
また、サーバーは50か国にありますが、無料のユーザーが使用できるのは11か国のみとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
”【2020年】のおすすめVPN”について、少しでもおわかりいただけたでしょうか。
管理人としましては、有料VPNを使用していただくことをおすすめしますが、無料VPNの中にもかなり評価されているプロバイダーもいます。
有料VPNを選ぶ際は、”目的に合ったもの”を3つから選択すればよいと思います。
もし、「有料は気が引ける・・・」、「無料から試してみたい」と考えているのであれば、まずは”No Log Policy(ログを保持しない)”VPNプロバイダを選択することをおすすめします。