Torrent

Torrentとは何か?Torrentの便利な役割とファイルダウンロードの違法性を解説!

Torrentとは何か?

Torrentとは

Torrentとは、ファイルを他の端末と共有する”ソフトウェア”です。

一般的に、何かのファイル(音楽、映像、OSなど)をインターネットを介して”ダウンロード”するということは、”端末がサーバ(ファイルを持っているパソコン)からファイルをもらってくること”を指します。

逆に、何かのファイルをインターネットを介して”アップロード”するということは、”端末がサーバにファイルを預けること”を指します。

これが一般的なダウンロードとアップロードの仕組みです。

もちろん、サーバは一つだけではなく、世界中にたくさんあります。

あるファイルを欲しいと思ったら、そのファイルがあるサーバにアクセスし、ダウンロードします。

一方、Torrentは端末同士がサーバにもクライアント(端末)にもなります。

各端末は、該当するファイルを所持している端末からダウンロードします。

逆に、自分が持っているファイルを他の端末が要求すれば、それをアップロードします。

つまり、各端末同士でファイルのやり取りをするということがTorrentの特徴です。

ちなみに、一般的なモデルを”クライアント・サーバモデル”と言い、端末間でファイル共有を行うモデルを”P2Pモデル”と言います。 

1.2 P2Pとの違い

よく「P2P」というワードを耳にしませんか?

P2Pとは、”Peer to Peer”の略で、同じ機能を持った複数の端末がファイルを提供し合う通信方式です。

また、端末(Peer)を3つ以上で通信する場合、そのネットワークを”P2Pネットワーク”と呼びます。

「ちょっと待って、Torrentと同じじゃない?」

と誰でも思うことでしょう。

その通りです。

厳密には、P2Pは通信方式のことで、Torrentはファイルのやり取りをするソフトウェアのことですが、同じものと考えてよいでしょう(P2P > Torrent)。

1.3 誰がどんな時に使用するのか?

では、Torrentはどのような時に利用されるのでしょうか?

それは、比較的大きなファイルをダウンロードする時です。

音楽、動画などをはじめ、コンピュータの基本ソフトであるOSのダウンロードもTorrentで行われることがあります。

クライアント・サーバモデルでは、メインのサーバが故障してしまえばファイルをダウンロードできなくなってしまいますし、人気な動画などはアクセスが集中して処理が重たくなってしまいます。

一方のP2Pモデルでは、一つの場所にアクセスが集中せず、複数の端末から同時にファイルをダウンロードすることができるので、高速化が可能となります。

ですので、Torrentを使用する人は、比較的大きな容量のファイルをやり取りする人や会社などが多いです。

ちなみに、Torrentはアメリカのプログラマによって考案されました。

名前の由来は、「急流のようにファイルをダウンロードできる」から来ており、実際に人気なファイルほど高速にダウンロードすることができる仕組みとなっています。

2 Torrentの違法性

2.1 Torrentは違法なのか?

結論から述べると、違法ではありません。

Torrentの考案者は、あくまでもファイルの共有をすることにより、ネットワークの負荷を軽減させ、高速な転送を実現させるために開発しました。

ですので、ソフトウェア自体には一切違法性はありません。

2.2 どうして違法と言われるのか?

Torrentには一切の違法性がないことを前項で述べました。

しかし、どんな素晴らしいソフトでも、使い方によっては違法性を含むものにもなります。

例えば、包丁。

食材を切る際になくてはならない重要な調理器具ですが、使い方によっては恐ろしいことにもなります。

Torrentも同じく、正しく使えば非常に便利なものですが、一歩間違えると逮捕されてしまうこともあります。

 では、具体的にどうすると違法になるのでしょうか?

それは、違法なアップロード・ダウンロードを行った場合です。

世の中のコンテンツ(映像、画像、文章など)には、著作権という権利があります。

もし作者の許可なく、こうしたコンテンツを違法にアップロードすれば逮捕されます。

逆に、違法と知っていながらダウンロードすることも処罰の対象になります。

Torrentはファイルを高速にやり取りできることから、こうした違法なファイル共有がやりやすいのです。

また、Torrentの危険はもう一つあります。

それは、他端末からのファイルにウイルスがあり、ダウンロードした際にパソコンが感染してしまうということです。

もちろん、Torrentを使用したのはユーザの自己責任ですので、修理は自己負担となります。

さらに、トレントはダウンロードしたファイルを一定期間、他端末の要求に応じてアップロードしなくてはならないので、違法なファイルをアップロードする側にもなってしまいます。

「どうせばれないでしょ!」とお思いの方もいるでしょう。

インターネットには、”IPアドレス”と呼ばれるネット上の住所があります。

TorrentはこのIPアドレスを使って、ダウンロード・アップロードしているので、 自分のIPアドレスが外部に公開されてしまいます。

ですので、警察が比較的簡単に逮捕できてしまうのです。

3 Torrentの使い方

3.1 Torrentを安全に使うためには?

まずは、違法なファイルをダウンロードしないことです。

攻撃者の立場から考えると、人気かつ違法なファイルにウイルスを紛れ込ませることで、より多くの人に影響を与えることができます。

ですので、違法と知っていながらダウンロードするのは絶対にやめましょう。

また、Torrentを使用することで、不特定多数の端末に自分のIPアドレスを公開することになります。

これにより、悪意のあるユーザがそのIPアドレスを用いて、攻撃を仕掛ける可能性が高くなります。

これを防ぐためには、”IPアドレスを防ぐという技術”があります。

この技術はVPN=”Virtual Private Network“のことであり、端末とサーバ間にVPNサーバを介すことで、自分のIPアドレスを隠すことが可能となります。

VPNの詳細は以下の記事で紹介しています!

VPNとは何か?使い方次第では警察行き?VPNの基礎から応用まで徹底解説!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Torrent”について、少しでもおわかりいただけたでしょうか。

Torrentが便利なソフトウェアであることには変わりありませんが、使い方によっては危険な場合もあります。

適切な使い方を知り、有効に使っていきましょう!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です